ちょこッとSister 第21話「Let's 遊園地!」

前回の話を受けて、今回は落ち込んだちょこを遊園地に連れて行く話。
と見せかけて、ハローワーカーこと安岡のおじさんが実は妻子を亡くしていた、というエピソードと、ちょこが遊園地で出会った迷子の少女に関するエピソードが、ラスト近くで緩やかに交差するちょっぴり切ない話だった。
少女が他の人には見えていないことを何度か描写しながらも、少女の母親の語りで誰もが真相に気づくよう調整されている丁寧さに感心した。(家のそんな事情を見知らぬ子供にペラペラ話すかな…てな野暮か)
それに単発でも使える内容をこうして前回の話に絡めるというのも、作品に深みを出すという意味では有効な方法だったと思う。
ただラスト間際のマフラーは感動を水増ししたかったのか、或いは鈍感な人に配慮したのか分からないけれど、いずれにせよ蛇足だったと思う。あそこはやっても安岡さんに娘の声が聞こえ…たような気がする、とか、そのくらいが強弱でいえば限界じゃないかな。