嘘ニュース雑感

『テニスの王子様』テニス呼称を差し止め申請」に関して。
しつこいようだけど、ともすればネタ元の「The男爵ディーノ」が叩かれそうな勢いになってきたので、もう少し引っ張ってみる事にします。

さて、今回の嘘ニュースのネタ元は前述したように「The男爵ディーノ」です。
しかし見て頂けば分かる通り、「The男爵ディーノ」は日々の雑感や漫画の感想を載せているサイトであり、ニュースサイトではありません。件の嘘ニュースの初出も8月23日の日記です。(過去ログリンク
そして今回の嘘ニュース記事はThe男爵ディーノのサーバ内に設置されています。それはアドレス欄を見れば明らかですので、大抵の人が記事自体のうそ臭さと相まってすぐに気がつく物と思われます。
とすると今回の問題がここまで大きくなる発端は何だったのか。
それは間違いなく「個人ニュースサイト」のせいでしょう。
個人ニュースサイトが外部からどんどん嘘ニュースにリンクを張る事で、アドレス欄という重大なヒントに読者が気づきにくくなってしまい、更にそのうちの幾つかのサイトは完全に「本当のニュース」として扱ってしまった、それが今回の件の原因です。事実はてな内の当該ニュース言及数は、幾つかの大手サイトが取り上げるに連れて上昇傾向を示しています。(言及サイト一覧。特に某大手サイト数箇所が取り上げた9月1日〜3日がピークです。)
こういった事から分かる通り、全くもって悪いのは(俺なんかを含む)個人ニュースサイト管理人であり、「The 男爵ディーノ」であるわけもありません。何故なら個人ニュースサイト管理人は、「The 男爵ディーノ」に対して記事を転載する許可を取ったわけでもなく(転載の転載とかは問題外)、真偽の確認もしていないからです。
いわばこれは「拾った新聞に書いてあった事をそのまま自社の新聞に書いたら、結果的に捏造記事だった」というような話である事はお分かり頂けたでしょうか。
さて、ではその原因たる個人ニュースサイトの責任はどうするべきか。
新聞というものが読者から料金を取り、代償として確かなニュースを提供する責任があるとすると、読者から対価を受け取っていない個人ニュースサイトは、どういった形で責任を取り得るのか。
それはやはり読者の総数、つまりアクセスでしか取り得ないと俺は思います。
今回の件で騙され不愉快な思いをした読者は、自分にそのニュースを提供したサイトを閲覧しない事で、簡単に、それも直接制裁を加える事が出来るのです。
たかだか1日に数百から数万人しか見ていないニュースサイトにとって、読者の1pvは非常に大きな意味を持っています。
或いはバッシングに関しても個人ニュースサイトに寄せるべきであり、「The 男爵ディーノ」を過剰に批判すべき問題ではありません。
にも関わらず、現実には既に自分のサイトで「ネタでした済むのか?認識あますぎだろネタ元」と題して「株価の低下を招き、作者は訴えられる」と書いている人物までいる始末です。
ちなみにそのサイトに「デマ元の文章はこちら ←いつ消えるかわかりませんw」という形式でリンクが張ってある事と、「The 男爵ディ−ノ」の掲示板に

早急に対応しないと大変ですよ?

テニスの王子様のネタは

冗談でしたでは済まないと思いますよ?

嘘の情報を流した事によって株価に影響あたえた場合

確実に訴えられると思った方がいいです

という書き込みがあったのは全くの偶然だと思います。早急な対応ってネタ元記事の削除ですかね。

まぁそんな事はどうでも良いんです。

要するに今回の問題は、第一に「真偽の確認もなく(或いはネタバレせず)掲載した個人ニュースサイト」の問題であり、第二に「真偽の確認もなく二次情報を転載した人たち」の問題であり、第三に「何の保障もない個人ニューサイトの情報を信じ込んだ人たち」の問題ですらあるわけです。
元来インターネット上には真偽入り乱れた多種多様な情報が溢れています。
それを何の疑いもせずに呑み込んでしまう事こそ、今回の件における最も根本的な原因なのです。
ですから、騙されてカッとなっている人たち、「テニスの王子様」のファンで憤懣やる方ない為に「The 男爵ディーノ」を批判している人たちは、一度冷静になって考えてみて下さい。今回の件に関して、非は関わった全ての人にある筈です

※一応書いておきますが、文中にあった「株価操作で逮捕」の可能性は100%ありません。FBI等によって逮捕されているインターネットを用いた株価操作事件は、その殆どが企業サイトの情報によるものであり、更にいずれも株の売買情報や企業合併等に関する直接的な情報の捏造によるものです。ですから今回のような個人サイトによる情報の流布に関しては、そもそもの信憑性が低すぎるため、法的に処罰されるという事はありえません。