涼宮ハルヒの憂鬱 第14話「涼宮ハルヒの憂鬱VI」

話を前後させたのもこれを最後に持ってきたい思惑が強かったのからか(後から考えて見ればそれによって生まれた効果は幾つもあるだろうけど)。
あの大スペクタクルのキスシーンから現実へ回帰する場面でのタメのなさなんかは、実にこのアニメらしい見せ方だったなあ。こう、カチっと日常と非日常のスイッチが入れ替わるような感じ。SOS団の実は非日常な日常があのシーンから始まるのだと思えて、なんだかとても晴れやかな気持ちになったよ。最終回としてはこれ以上ないくらい綺麗にまとまってたしね。(今までが今までだったから、インパクト的に弱いかなって気持ちはある)


しかし最後まで見てみるとこのアニメは本当に稀有な作品だったなあ。作画、脚本、演出、構成、原作が総じて高いレベルであるという時点で一つの奇跡であるわけだけど、それが多くのアニメファンに支持されて、作中で使用された挿入曲まで大ヒットだものな。勿論運としか言いようのない部分もあるけれど、作品を構成する多くの要素についてベストを尽くした結果支持を得たのは間違いないし、ヒットさせるべくして作った(であろう。企画規模からして)作品が思惑通りヒットするというのは本当に凄い事だと思う。流石にここまでの騒ぎは予想してなかっただろうけど、それこそ運さな。時代に即したとでもいいますか。


とあんまり長くなってもアレだから、この辺で終わりにしておこう。終始異様に冷静なキョンとか、場面場面で様々な表情を見せるハルヒとか、最終回だけにしたって全部語ってたらキリがない。その辺をみんなで分担するのがこのアニメの正しい感想の書き方って事で。