年末が近づくと鬱

オールデイズ鬱だけどな。

昨日の夜に何気なくTVを観てたら、EZTV秋葉原特集やってました。
内容は秋葉原で(20人くらいに声を掛けて、一番痛いとスタッフが判断したであろう)オタク二人の生活に密着する企画。
その二人というのが

(1)無職で愛知から毎月秋葉原に来ては(GAのミントさん)フィギュアを(定価で)購入するオタクさん。
(2)メイドカフェの店員に恋をしてしまい、週4日通いつめるオタクさん。司法試験を目指してるらしい。
(最後に相手の好きな漫画と同じ脚本で告白して「友達なら」と言われる、ここがヤラセ臭い)

あー、痛すぎます。cos-chaの秋の大運動会の映像とかも流れちゃって俺ですら直視できません。
番組の基本的な切り口も、「夢と現実の区別がついてないオタク共」と言うような感じ。
VTRが終わったあと森本毅郎が「うーん、なんだか気持ちよくないですね。(=気持ち悪い)」と言うのも納得。

しかしちょっと待てよと。
例えば(1)の彼。
無職で愛知から秋葉に通って来て、しかもフィギュアを元値で買うような彼は本当にオタクだろうか。
愛知から出て来ても、する事と言えばアニソンカラオケにメイドカフェ巡り。それも月に一度。
これで果たして彼はオタクとして地上波に乗る事が許されるレベルだろうか。
否。断じて否。
オタクが己の好きな物を購入する為の労働すらできない。そんな事があってたまるか。
就職し、給料から光熱費家賃食費を差し引いた全てを趣味に費やす。それくらいせねばならんのではないだろうか。
そしてそのくらいの事をしている人は秋葉原にはゴロゴロしてるだろう。

で、(2)の彼。
彼の場合オタクが云々という話じゃない。
メイドカフェの場合、客は店につくのではなく店員につく。
それはある種キャバクラと似ており、キャバクラのホステスに恋をする男は六本木辺りを探せば沢山いるだろう。
(2)の彼はオタクだからメイドカフェの店員に恋をしたのではなく、夢見がちな青年がオタクだったに過ぎない。

そして普通の(秋葉原にいる大多数の)オタクは、自分の家にカメラが上がりこんだりするのは嫌がるだろう。
ましてやカメラの前でアニメや漫画について熱っぽく語りたいと思うだろうか。

現在秋葉原という街は、日本の都市の中でも注目度は随一だろうし、さぞ数字も取れると思われる。
だからこそマスコミは安易に秋葉原特集を組み、センセーショナルな見出しとそれに見合う内容を放送しようとする。
しかしそれでは結果として秋葉原で見つけた変な人特集になってしまう。
そうして物事の一側面が、まるでそれを支配する全てであるかのように誇張され、あらぬ誤解を生むのである。

でも、結局テレビってそういうものなんだろうな、と思ったり。
・オタク=無職
・オタク=一人身
とかのマイナスイメージの方程式がさもあるかの如く放送するところに、なんとも言えない小宇宙(コスモ)を感じるわけで。
でもそれはある意味視聴者の望む秋葉原像だと言えなくも無い。
俺の相方も「LEO@は就職してるからまだ大丈夫じゃん」とか言ってるし。
ブルータス、お前もか。
まだ、って何だ。まだ、って。
むしろバリバリ働いて浪費してる人の方が多いと思うけどなー。俺は。