3月29日(火)のアニメ

岩窟王 第24話「渚にて
事件から5年後を描いた後日談だったけど、まさに最終回の模範というような完璧な出来でした。
何より、皆幸福になってるっていうのが最高だね。それだけにあまり語る事は多くないんだけど、まぁ、思った事だけ。

「待て、しかして希望せよ」っていう伯爵がアルベールに奉げた言葉が、幸福だった頃にメルセデスに贈った言葉だっていう事に切ないやら心温まるやらで危うく泣く所だった。更に昔のエドモンとフェルナンがアルベールとフランツにそっくりだったりして、フランツの「愛も憎しみももとは同じ」っていうアレがじんわりと思い出される。アルベールも一歩間違えばフェルナンと同じように、憎しみに溺れていたのかも知れないし、そこから救い出してくれたのはフランツだったわけで。フランツは真に男前だなぁ。

さて、エデもバティ&ベルもマクシミリアンもヴァランティーヌも、リュシアンもポーシャンも皆幸せになれたようで凄い安心。むしろマクシミリアンとヴァランティーヌは子供の一人くらいいるかと思ったけど、そこまでの関係に行くにはまだ数年の時間を要しそうだな。
そして最後はピアニストとして成功したユージェニーの元に駆け出すアルベールで終わり、と。心温まる、そして誰もが望むような最終回でした。

既に俺の中では2005年の名作アニメランキングに食い込んでくるであろう事が予見されている岩窟王ですが。
もうこのアニメに関してはあんまり批判する点が見つからないし。映像的に珍しい形式だった事だけでなく、最初から最後まで割と緻密に計算された展開であったように感じるしね。
そんなわけでDVDを買おうかどうか悩み中。むー、買うのは良いけど時間がねぇ。