蟲師 第11話「やまねむる」

これは原作を読んだ時にも感じた事だけれど、今回の話は「蟲師」という物語の核心をつくような話だと思う。
ただ蟲は蟲の生を生きており、人は人の生を生きている。そこには互いに対する恨みも怒りもないが、その二者が計らずも触れた時に喜びや悲しみが生まれる。
そうして生まれた悲劇に釈然としないといえばその通りなのだけど、そんな事を思ったところでそれは仕方のない事で、目の前の蟲は途方もなく雄大で人が及ばぬ力を持っていると。
やっぱりこういうの好きだなぁ。もう映像化されたクチナワの神々しい事といったら!あんなもんに人間は敵わないって事をありありと見せつけられて、結果としてはそれが物語の説得力になってるんだから大したもんだよ。
それと映像的には秋の山に映える紅葉が綺麗だった。


うし、来週は「眇の魚だ」!